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ご挨拶Greeting


CEO

 この度、第22回日本異種移植研究会を開催させて頂くこととなり、まことに光栄に存じます。会の開催に際しご指導とご支援を賜ります会員の皆様に心より厚く御礼を申し上げます。
 第22回となる本学術集会は、2020年2月15日(土)に東北大学医学部開設百周年記念ホールにて開催いたします。本学術集会の仙台での開催は、2002年に私の恩師である里見進先生が第5回研究会を主催されて以来となりますので、実に18年ぶりということになります。今回、歴史ある本学術集会を仙台にて開催できますことを、心より嬉しく思っている次第です。
 昨今の異種移植を取りまく環境は大きく変動しており、既に膵島移植においては海外で臨床試験が開始されており、今後治療オプションとしての確立が一層現実味を帯びてくることが予想されます。心臓移植などの臓器移植におきましても、遺伝子改変医療ブタを用いることによりサルにおけるグラフト生着が著しく改善されており、今後ブリッジングとしての臨床応用が大いに期待されます。それのみに留まらず、異種移植分野の最新知見は、今後脱細胞化技術や動物の体内ニッシェを活用する再生医療との革新的融合により、時代に即した新たな医療の姿を構築していくのではないかと推察致しております。本学術集会におきましては、そういった異種移植の今後の新たな展開につきましても、皆様と共に考える機会にできればと願っております。
 杜の都仙台は、会期にあたる2月はまだ寒さが厳しいことが予想されますが、是非東北の数々の銘酒をご堪能頂き、冷えた体を温めて頂ければと思います。我々教室員一同も、皆様の心を温め、実り多い学術集会とすることができますよう全力を尽くす所存ですので、多くの皆様のご参加、ご発表を心よりお待ちいたしております。


                            第22回日本異種移植研究会
                             当番世話人 後藤 昌史
                (東北大学大学院医学系研究科 移植再生医学分野 教授)