当講座では外科系の研究を基盤に工学・薬学・農学・分子生物学免疫学等の幅広い領域の最新知見を臨床の場で必要とされている課題に焦点を当て、分野の枠を超えて横断的に研究を進めています。臨床膵島移植を担当するスタッフと共に、基礎研究から臨床へと橋渡しするための研究を臨床の場を身近に感じながら進めていきます。
膵島移植は血糖調節に重要な働きをする膵島を膵臓から分離して、点滴の要領で門脈から肝臓内に移植する重症糖尿病に対する理想的な低侵襲細胞移植療法です。しかし、現段階では長期成績や一人の患者の治癒に複数ドナーからの臓器提供が必要となるなど解決しなければならない課題がたくさんあります。
東北大学は全国で10箇所に限定されている膵島分離・移植実施施設の一つであり、さらに高度医療制度下の臨床試験実施可能施設でもあります。当講座の膵島分離技術や膵島の評価法開発などの研究成果は、実際の膵島移植の現場で既に利用されています。
新規膵島分離酵素の開発
新規膵島評価法の構築
移植膵島の血管新生促進法の開発
バイオ人工膵島用デバイスの開発
補体阻害ペプチドによる移植後早期グラフト障害の抑制
脂肪由来幹細胞の膵島移植への応用
肝細胞分離と移植法の確立
肝細胞評価法の構築
新規肝細胞凍結法及び培養法の確立
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